減少傾向が続いていた大型トラックなどの車輪脱落事故の件数が、再び増加しています。
2013年度の脱落事故は19件(前年度比3割増)と11年度から2年連続で増えました。
車輪が一本脱落したことから、2014年には後続車両12台が絡む事故に発展したケースもあり、
ピーク時の半分以下とはいえ、人身事故に繋がることから大変危険です。
国土交通省は関係団体に注意喚起と再発防止徹底の通達を出し、整備事業者に点検・整備の強化を呼びかけています。
国土交通省からの通知によるとホイール・ボルト折損の主な原因は、大きく3つに分けられます。
1、ホイール・ナットの締め付け力不足
2、ホイール・ボルト等の誤組(スチールホイールにアルミホイール用のボルトを使用する等)
3、ホイール・ナットの過締め
事故を未然に防ぐためには、下記の対策を周知徹底し、メーカーが推奨する点検・整備を適正かつ確実に行うことが重要です。
□タイヤ交換時等におけるホイール・ボルトの適切な締め付け
□ホイール・ボルトの誤組防止(スチール用、アルミ用の表示確認)
□ホイール・ベアリングのがたの有無の点検や分解整備した場合における適切な取り付けの励行
また、万が一、車輪の脱落等によって運行が困難な場合は、自動車事故報告規則に基づく報告を
必ず行いましょう。