近年の記録的な猛暑も相まって、整備工場の暑さ対策は整備士の健康を守るだけでなく、働きやすい職場を作るうえで、大切な要素のひとつとなりました。職場環境の改善は離職率の低下や人材確保につながるといわれ、また生産性向上への貢献も少なくありません。
今回は整備士の皆様が万全のコンディションで働ける冬の防寒対策をご提案します。
整備工場内を効果的に温める暖房器具の定番としておすすめが、熱出力やエネルギー効率など、様々な機能を備えるジェットヒーターです。中でも、ジェットヒーターの「ブライトⅡ」(HR330H)は、熱出力は38.8~28.1kWで5段階燃焼調節を可能とし、66坪のコンクリート建造物に対応します。燃料は灯油を使用し、タンク容量(40L)満タン時で10時間から13時間の連続使用が可能です。ヒーター下部にキャスターがついているため、台車に載せることなく移動も簡単。耐震や過熱防止など安全装置が働いた際は警報モニターでお知らせするなど安全性にも優れています。なお、広範囲で暖房効果を高める首振りタイプ(HRS330)もラインナップしています。
ジェットヒーター「ブライトⅡ」(HR330H)(左)と首振りタイプ(HRS330)(右)
使用済みのエンジンオイルやミッションオイル、ATF、作動油などの廃油を燃料としてリサイクルする画期的な温風暖房機がクリーンバーンエリアヒーターです。従来購入していた燃料代だけでなく、廃油の廃棄と回収にかけていたコストの削減にもつながるとともに、これらの生産と運搬で生じるCO2の削減にも寄与するなど経済性と環境性に優れた効果を発揮します。
燃料タンク(37.8リットル)、ファン、燃焼室、専用設計のバーナー、コンプレッサーをひとつにパッケージした垂直レイアウトの省スペースタイプ(L660mm×W533mm×H2,134mm)であり、送風用の大型ファンを内蔵することで、162㎡の暖房範囲を実現、広範囲で暖房効果を発揮します。
※別途 煙突(150mm)が必要です
垂直レイアウトの省スペース型
クリーンバーンエリアヒーター(XT-75)
夏場の様々な現場で着用されているファン付きウェアは電動ファンを搭載し、着衣内部に送風されることで涼しく快適な作業着として定着しました。一方、防寒対策として注目を集めているのが充電式で発熱する暖房ベストです。ベスト仕様なので、整備におけるアクティブな動きを妨げず、上着の下に着用することも可能です。発熱体は腹部・背中の計4か所に設置することで、-5℃の環境下において、背中部分で温度を測定した結果+10℃の暖かさを実現します。充電式暖房ベストを着用することで、整備士の体をダイレクトに温め、屋内・屋外問わず、寒い時期でも快適に作業できるため、疲労を軽減し効率的に作業できます。
首元まで暖かい充電式暖房ベスト(CV202DZ)