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フロントガラス飛び石傷と雹害の修理ニーズが急増。高効率・高収益化を図るポイントは?

2024/07/12

 ADAS(先進運転支援システム)用センサーをフロントガラスに装着する車両が飛び石傷を受け、ガラスおよびセンサーの脱着・交換を行うと、その後センサーのエーミング(校正・調整)が必要になります。また特定整備制度の施行後、エーミング実施には電子制御装置の特定整備認証取得が必須となりました。そのためフロントガラスを交換せずに修理するニーズが急増しています。加えて近年は雹害も頻発しており、その修理作業の高効率化が強く求められています。
 そこで今回は、内製化や作業効率化にも最適なグラスウエルドジャパン注目の3商品をご紹介します。

高効率かつ高収益な飛び石傷修理キット「ZoomⅡ Miniplusコンプリートキット」

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ZoomⅡ Miniplusコンプリートキット

「ZoomⅡ Miniplusコンプリートキット」は、ステンレス切り出しのシンプルな構造で高い耐久性を備えた「ZoomⅡインジェクター」を飛び石傷の表面に直接取り付け、そのピストンの力で傷の内部奥深くまで、ほぼ完全に真空状態にできるのが大きな特徴です。

 傷を埋めるレジン(透明の樹脂)の大敵となる空気をしっかり取り除き、真空状態を維持したうえでレジンを素早く圧入できるので、傷の隅々にまでレジンが行き渡ります。
 さらに、UV(紫外線)ランプ「プロキュアプラス」で紫外線を全方向から照射すれば、短時間でレジンが硬化。修理後の傷痕の濁りや乱反射が少ない、高品質な飛び石傷修理が約20分程度で完了します。
 しかも、「ZoomⅡインジェクター」と「プロキュアプラス」は軽量コンパクトなため扱いやすく、かつシンプルな構造なため耐久性が高く、修理技術の習得が容易なのも大きなポイントです。
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ZoomⅡインジェクター(左)とプロキュアプラス(右)

 レジンの使用期間は約2年間ですが、「ZoomⅡ Miniplusコンプリートキット」に同梱される注入レジン、仕上げ用レジン、仮ブタレジンの3種類はいずれも内容量15ml。これで約60~80ヵ所の傷を修理できますので、自動車用ガラス修理・交換専門業者様でなければ2年間で使い切りやすい、コストバランスに優れた設定となっております。
 そのうえ、ガラス交換に対しカーオーナーの支払いコストは約1/10。施工事業者様の修理1ヵ所あたり消耗品原価は約300円とごくわずかで、作業時間は約20分、熟練の技術は必要ありませんので、エンジンオイル交換以上の高い収益性が期待できます。
 そして、修理後のエーミングが必要ないため、電子制御装置の特定整備認証を取得していないサービス工場の皆様はもちろん認証取得済でも、業務効率化と収益向上の観点において必須のアイテムと言えるでしょう。

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修理前(左)と修理後(右)の飛び石傷。比較しなければ判別が困難なほどキレイに傷痕が消えている

1人でも安全にフロントガラスを交換できる「スパイダー4 300NEOキット」

 とはいえ残念ながら、全ての飛び石傷を「ZoomⅡMiniplusコンプリートキット」で修理できるわけではありません。500円玉サイズ(直径26.5mm)以上の大きな傷がついた場合、そして500円玉サイズ以下でも、ADAS用センサーの検知範囲に傷が入った場合は各機能が正常に作動しなくなる可能性があるため、フロントガラスを交換する必要があります。
 しかしフロントガラスの交換は、ガラス自体が大きく重いため、複数人で作業を行うのが一般的です。しかも接着面のカットに用いることが多いピアノ線やL刃カッターは塗膜や内張りを傷つけやすいので、ミスなく作業するには熟練の技術が求められます。
「スパイダー4 300NEOキット」は、3~4回繰り返し使用できるポリエステルの糸(ファイバーライン)を、電動ドリルドライバーで巻き上げながら接着面をカット。塗膜や内張りを傷つけにくいため、ガラス交換前後の内張り脱着が不要になるほか、初心者はもちろん熟練の技術者でも扱いやすく安全です。
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スパイダー4 300NEOキット

 加えてラバーパッド(吸盤)の吸着力が非常に強く作業しやすいうえ、作業工程が分かりやすくわずか15~20分と短時間で作業が完了します。もちろんフロント以外の部位のガラス交換にも使用でき、モール付きガラスや高剛性接着剤を使用したガラスの交換、エアロパーツやエンブレムの取り外しも可能。近年増加傾向にある、雹害を受けた車両の修理にも幅広く対応できるため、熟練技術者の確保が困難な状況でも作業効率を大幅に高めることができます。

IHで鋼板の小さな凹みを最小限のリスクで引き出す「T-Hotbox」

 では、雹害を受けた車両のボディー外板を修理するには、どのような方法を取るのが適切でしょうか?
 雹害では小さく浅い凹みがボディー全体にわたり無数に発生することが多いため、一般的な板金塗装では基本的にパネル交換となりますが、その費用は決して安くありません(車両保険未加入・未使用の場合)。さらに、ルーフパネルを交換すれば査定時に修復歴有の車両として扱われるため、下取・買取価格を大幅にダウンさせてしまいます。
 そこで用いられるのが、外板を車体の内側から叩くことで、サンダーやパテ、塗料などを使わずに凹みを修復する、ペイントレスデントリペア(以下、デントリペア)という修理方法です。しかし、専用のロッドなどを使いこなすには、極めて高度かつ専門的な修理技術が求められます。そしてそのデントリペア技術者は、近年の雹害多発により慢性的な不足傾向にあります。
 そこでオススメしたいのが、IHクッキングヒーターと同様に、コイルを2個内蔵したペンに電流を流すと渦電流が発生し、それを受けた鋼板が電気抵抗を起こすことで発熱する、IH(電磁誘導加熱)を用いた軽板金ツール「T-Hotbox」です。
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T-Hotbox

 この「T-Hotbox」では塗膜を通り越して鋼板にのみ熱が加わるうえ、ごく短時間で凹みを引き出せるため、塗膜へのダメージはもちろん、近年軽量化のために採用部位が拡大傾向にある高張力鋼板でも熱による強度低下のリスクを最小限に抑えられます。また、車体の外側から凹みを引き出せるため、修理部位を選びません。しかも100V電源で稼働でき、アースは不要。かつ軽量コンパクトなため、出張修理にも活用できます。
 ですので、板金塗装またはデントリペアでの基礎的な修理技術は必要ですが、雹害修理の作業効率を大幅に高めるのはもちろん、軽板金メニューの新規導入を目指すサービス工場の皆様にとっても、大いに役立つことでしょう。

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  • タッテラーZ TH-450シリーズ
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