近年の夏は、異常な高温が続き、熱中症などの健康被害を訴える人は増加傾向にあります。総務省によると、2023年5月から9月までの熱中症による救急搬送者は7万1,029人にのぼり、前年と比べ2万3,152人増加しました。年齢区分でみると、熱中症による救急搬送は満65歳以上の高齢者が最も多く3万8,725人(54.5%)で過半数を占め、次いで満18歳以上満65歳未満の成人が2万4,100人(33.9%)と続きます。熱中症の発生場所は、2万8,064人(39.5%)の「住居」が最多となっており、たとえ屋内にいても、熱中症リスクは高いことがうかがえます。
熱中症は真夏に多く発生しますが、実は5月の初夏でも発症する可能性があります。2023年5月の熱中症救急搬送者は2,668人で、前年と比べ1,042人増加しました。5月はまだ夏場ほど暑くはありませんが、体が暑さに慣れていない時期は、前日の気温の寒暖差などで熱中症リスクが高まるといわれています。そのため、5月といえども油断は大敵です。
今年2月に一般財団法人日本気象協会が発表した3か月予報と夏の暖候期予報によると、今夏も全国的に気温が高く、猛暑となる予報を発表しました。春の終わりから気温が高めで、気象庁は早めの熱中症対策を呼び掛けています。
出典:(一財)日本気象協会 tenki.jp
職場の熱中症対策として注目を集めているのが、建物の屋根に行う遮熱対策です。従来の遮熱技術は屋根に塗装するものが主流でしたが、作業者の技術により塗膜が均一にならず、想定の効果が出ない事がありました。今回ご紹介する遮熱技術、「サーモバリア スカイ工法」はアルミシート(スカイシート)を建物の屋根に貼ることで、太陽の熱を92%反射させ、折板屋根の温度上昇を大幅に抑えるというものです。均一な仕上がりとなる工法(スカイ工法)を採用することで、作業者の技術に左右されず、折板屋根の温度上昇を大幅に抑えることが可能となります。夏場の屋根温度が30℃以上低下したという事例もあります。
アルミ製のスカイシートを屋根に貼る遮熱を行う
「サーモバリア スカイ工法」
近年、エアコンを完備する整備工場は増加してきましたが、旧来の整備工場に業務用エアコンを設備するケースでは設置費用を含めた設備投資で二の足を踏んでいる事業者も少なくないでしょう。また、車両の出し入れを行うため入庫口を開放する整備工場では、冷房効果が期待できないという声もききます。
「スポットバズーカ」は室外機との一体化を実現。三相200Vコンセントがあれば置くだけですぐに稼働できます。作業スペースだけを冷やす発想で、一般的なエアコンに比べランニングコストも大幅ダウンが見込めます。吹出口の風速8m/秒、最大風力83㎥/分のバズーカ級の爽快爆風が作業服の中を駆け抜けます。半開放の施設での導入実績も多数あります。イーズは導入コストや設置場所の面で、広い面積を有する職場の冷房の課題を解決いたします。
販売元:(株)イーズ
小型のファンが内蔵された空調服は、この数年でバリエーションが増え、様々なタイプが発売されています。長袖から半袖、ベストタイプ、または長袖から袖を取り外す2ウェイタイプなど作業シーンに応じた空調服が選べるようになりました。また、素材も伸縮性、そして撥水性と透湿性に優れた素材などが登場し、タフな整備作業にもフィットするユニフォームとなりつつあります。ラインナップとともに、ファッション性も高く、メカニックにも好評です。
ラインナップが豊富となり、今やワークウェアの定番となった空調服
最後にご紹介するのはフロンガス交換・回収機です。新冷媒のR1234yfの普及が進む一方、R134aを使用するクルマもまだまだ市場には残っています。クルマの平均使用年数の伸長が続いているため、両者の冷媒の交換・回収ニーズは今後も続いていくことが予想されます。このため、フロンガスの交換・回収サービスは両者に対し、迅速に対応できることが前提条件です。作業の効率化と省力化は整備事業者共通の課題であり、フロンガス交換・回収機の新規購入、増設は全自動タイプが主流です。
全自動フロンガス交換機 RSA-780T(1234yf・R134a兼用機)