本年10月1日(日)より開始されるOBD検査のプレ運用は2024年(令和6年)10月より本格運用が予定される国産車向けOBD検査(輸入車は2025年10月スタート予定)の予行練習と位置付けられる重要な準備期間です。車検を実施する整備事業者はOBD検査で求められる検査用スキャンツールと、合否判定に必須の特定DTC照会アプリを用いた新たな検査のオペレーションをはじめ、機器などの動作確認を事前に試すなど、早期のうちに準備を進めていく必要があります。
そのOBD検査のプレ運用を前に、弊社では6月に行われた第37回オートサービスショー2023で参考出品し、多くのご来場者からたくさんの反響をいただいたOBD検査の認定機器として間もなく発売を予定するOBD検査に特化した専用スキャンツールを特集いたします。
OBD検査用スキャンツールは今春以降、いくつかの認定機が登場し発売されています。既販の整備用スキャンツールをアップグレードする機種が中心となっており、検査用に特化したタイプは少ないのが現状です。
今般、弊社がリリースした「スマートOBD」はOBD検査の使用に特化したVCI(Vehicle Communication Interface)タイプの専用機とWindows11を搭載したタブレットを組み合わせ、ご購入いただきやすいパッケージが特徴です。OBD検査専用スキャンツールのメリットはとにかくリーズナブルな価格で設備できること、そして車検業務のみに利用する利便性の良さです。整備用スキャンツールとの兼用機種はどうしても購入価格が高くなるとともに、整備と共用するため、検査業務とバッティングしてしまう場合があります。検査に特化した専用のスキャンツールはコストパフォーマンスに優れるとともに、取り回しの良さで、車検のサービス品質の向上が期待できます。
「スマートOBD」のVCI(左)とタブレット(右)
VCIとWindowsタブレットの通信は有線式
VCIとタブレットは、より確実な通信を行うことで検査の迅速性とセキュリティを高めるため、タイプCケーブルを用いた有線接続方法を採用しました。また、同梱するタブレットはタッチパネルによる操作や持ちやすさなどの機動性を考慮するとともに、特定 DTC 照会アプリをインストールする動作環境を満たしているため安心です。なお、タブレットを自社で調達されるお客様にはVCI単体での販売も実施します。
OBD検査のプレ運用では先述のとおり、車両情報の入力作業を試すことができます。車両情報の入力には①二次元コードリーダーの利用②電子車検証ICカードリーダー・ライターの利用③手入力の3つの方法があります。手入力の場合、入力ミスに加え、入力の手間と時間がかかるため、二次元コードリーダーや電子車検証のリーダー&ライターによる入力が有効的です。弊社ではQRコードリーダーに加えICカードリーダー、OBD検査時にスキャンツールやタブレットを機能的に配備し、作業を行うためのスキャンツールカートも別途ご用意しております。
タブレットを置いて作業が実施できるスキャンツールカート
OBD検査のプレ運用を有効に利用し、来たるOBD検査の本格運用でコンプライアンスと品質を両立するサービスが行えるよう、弊社ではお客様をサポートいたします。
自動車技術総合機構が開設しているOBD検査ポータルサイトやコールセンターで詳細や不明な点を確認・フォローいただけるので、こちらもぜひご利用ください。https://www.obd.naltec.go.jp/