4年ぶり開催のオートサービスショーは盛況

　「第37回 オートサービスショー2023」は6月15日（木）から17日（土）までの3日間、 東京ビッグサイトにて開催されました。実に4年ぶりの開催であることと合わせ、特定整備の本格運用やOBD車検のスタートなど自動車整備業界が大きな変革期に差し掛かる中、3万5,770人もの多くの来場者を集め、オートサービスショーは大盛況のうちに閉幕しました。
　また、「安全・安心をサポート」をコンセプトに掲げたANZENブースにも多くのお客様にご来場いただき、次世代の自動車整備をご提案させていただくことができましたこと、厚く御礼申し上げます。
　今回のANZENニュースは、オートサービスショーのANZENブースにおいて、特に反響が高かった商品について、改めてご紹介をさせていただきます。

整備工場の作業場を再現したANZENブースの車検ストール

車検業務のソリューションとOBD車検の法定スキャンツールに反響

　今回、弊社の展示は総合プレゼンテーションという形式を採用し、車検コーナーをステージに見立て、ご提案を行いました。車検業務のコンプライアンスと効率化という大きなテーマに応える新型ラインマスターは、多くの事業者の皆様に注目をいただきました。クルマの特性に沿って検査をすぐにスタートできるセミオートシステムをはじめ、クルマ毎に異なる規制値など車両情報を取得することで自動判定する機能、さらにタブレットによる操作など車検業務のソリューションに注目が集まりました。

検査業務をトータルサポートする効率化車検システム「ラインマスター」

　一方、今秋のプレ運用、そして2024年10月からの本格運用を控えるOBD車検では法定スキャンツールが必携となりますが、弊社では法定スキャンツールの専用機として認定を目指すスマートOBDを近日発売商品とし、多くの反響をいただきました。OBD車検ではWindowsが実装されたタブレットなどを用いた検査が実践的であり、VCI方式を採用したスマートOBDをご提案いたしました。

スマートOBD（近日発売）

注目度が高かった乗用車コーナーのエンジンオイルオートチェンジャーとタッチレスホイールアライメントテスターARGOS

　乗用車用整備機器で最も反響が大きかったのがエンジンオイルの交換作業を自動化するエンジンオイルオートチェンジャーです。交換作業のうち、エンジンオイルは最も頻度が高いため、少しでも省力化を図りたいと考える事業者から注目を浴びました。エンジンオイルの排出から注入まで一連の流れで作業が行えるエンジンオイルオートチェンジャーの優位性を訴求しました。

1油種と2油種のタイプから選べるエンジンオイルオートチェンジャー

　また、特定整備のスタートで、改めて脚光を浴びるホイールアライメントではARGOS（アルゴス）が多くの皆様から関心を集めました。アタッチメントの装着が不要で、わずか5秒でトー・キャンバーの測定が行えるARGOSの作業性を一目見ようと、多くの皆様に実演をご覧いただきました。

タッチレスホイールアライメントテスターARGOS

効率性と省力化、そして安全性のニーズを反映した大型車用整備機器

　整備需要が増加する大型車整備は効率化と省力化、そして安全性のニーズが特に高い分野ですが、それを反映して、弊社の大型車整備コーナーも多くの来場者で賑わいました。様々な大型車用リフトをご提案する中、高い関心を集めたのが、モバイルコラムリフトです。各コラムは無線通信で同期され、バッテリー駆動で配線が不要のため、一人での移動も簡単に行えるとともに、大型のトラック・バスにも対応するというマルチユースな使い勝手が人気を呼んでいます。

タッチパネルとボタンで操作も簡単なモバイルコラムリフト

　今回が初出品となったワークパフォーマーデスクは工具類の収納はもちろんのこと、リール類も収めることが可能です。また、作業場の環境や用途に合わせて様々なカスタマイズができるため、作業効率の向上、工場内の整理整頓や美観につながるアイテムとして高い評価をいただきました。

整備作業場の作業効率を高めるワークパフォーマーデスク

　さらにもう一点、反響を呼んだのがメカニックの安全を足元から支える、くつ底キャッチャーです。床の突起が靴底をグリップして、メカニックの転倒や滑りを防止する床材です。整備ストールに設置された、くつ底キャッチャー上を歩き、実際に体感する来場者の姿が印象的でした。

メカニックの安全は足元から！　大好評のくつ底キャッチャー

高純度の純水とレーザーにより、洗浄は新たな時代へ

　屋外の展示場では洗浄機器を中心にご提案を行いましたが、中でも来場者の皆様の反応に手ごたえを感じたのが、ハイパーウォーターです。不純物を除去した高純度な水による洗車は、水分蒸発後のウォータースポットが残らずクオリティの高い洗車が可能です。また、業界最速の洗車スピードに加え、最短レールによる設置条件の拡充、さらに使用水量を削減するなど門型洗車機の基本機能を大幅に高めた門型洗車機、ジスペクトⅢにも超純水洗車を施し、ご提案いたしました。

超純水を生成するハイパーウォーター（左）とジスペクトⅢ（右）

　また、驚異の洗浄シーンを実演したのが、レーザークリーナーです。金属に付着した強力な錆などをレーザーの照射によって、きれいに落とすシーンをご覧いただいた多くの来場者からは感嘆の声が上がりました。低年式車の部品やユニットの錆落としに効果的な洗浄機器です。

レーザークリーナーの実演デモ	錆びたねじ山にレーザークリーナーを施工
左画像が施工前、右画像が施工後