OBD点検が10月からスタートし、電子制御装置整備は日常的な作業になりつつあります。また電子制御装置の代表格として挙げられる衝突被害軽減ブレーキは先の11月から国産乗用車の新型車に搭載が義務化されました(国産乗用車の継続生産車は2025年12月から。ただし軽トラックは2027年9月から)。一方、トラックをはじめとする大型車は、乗用車に先んじて2016年 11月に衝突被害軽減ブレーキの装着が段階的に義務付けられています。そして先の11月、車両総重量3.5トン以上のトラックと全てのバスは継続生産車を含めて、衝突被害軽減ブレーキの装着が義務化されたのです。つまり、トラックの電子制御装置整備は乗用車よりも待ったなしの状況です。
しかしながら、大型車のエーミングを巡る環境は乗用車ほど整っていないのが現状です。整備情報は乗用車よりも乏しく、日整連のFAINESでも容易に検索できないケースがあります。とりわけ困難なのがエーミングターゲットの印刷。ターゲットのサイズが大きいため印刷することは簡単ではありません。ターゲットが入手できてもターゲットの設置は車両間の距離や高さなどの設定があり、準備作業には時間と手間がかかります。エーミング作業で高収益をあげていくには、この準備作業をいかに迅速に行うかにかかっているといっても過言ではありません。
大型車のエーミング作業をいかに効率化させ、利益を上げていくかという点に主眼を置いて発売したのが大型車エーミングターゲットセット(ATB-2021)です。
作業時間の短縮を促すサポートツールとしてフロントカメラ用とレーダーを調整するエーミングツールをパッケージしました。
フロントカメラ用キャリブレーションツール(左)レーダー用エーミングツール(右)
国産大型車メーカー4社に対応するターゲットはもちろん、レーザー距離計が取り付けられるレーダー測定用リフレクターも4メーカー分をセット。この他、大型車用ターゲットの取り付けに最適なスタンド、クルマの中心線を出すのに便利なクロスレーザー、そのクロスレーザーを使って、車両の水平度/正対、ターゲット/リフレクター設置位置が一目でわかるタイヤサイドボードなど、充実の内容です。更には車両毎に異なる作業手順をまとめたエーミング測定マニュアル(ターゲット取り付け高さ/距離および注意点などを記載)も同梱していますので国産大型車のエーミングを迅速に準備し、完了させることが可能です。
セットには車種毎のエーミング方法を記載したエーミング測定マニュアルも付属しています
なお、大型車専用のスキャンツール、「MaxiSys 908CV」(別売り)も発売中。ターゲットセットと合わせてご使用いただきますと効果的な作業が行えます。
「ATB-2021」、「MaxiSys 908CV」はどちらもデモ機をご用意しております。詳しくは最寄りの支店または営業所までお気軽にお問い合せください。