ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

CHARGE_vol.79

●特集ANZEN100年の歩みANZEN100年の歩み2018年5月3日、当社はおかげさまで創立100周年を迎えます。この100年という歴史を積み上げることが出来ましたのも、長きに渡りたくさんのお客様の支えがあったからこそと心より感謝申し上げます。今回の特集では、あまり知られていない創業当初を振り返りながら、当社の挑戦の歴史をご紹介します。企業理念─商品やサービスの提供を通じて、クルマ社会の品質向上や交通安全、地球環境の保全に貢献いたします。事業の拡大期創業期1918安全自動車の誕生1906年、21歳の若さで渡米した創業者の中谷保は、事業家としての第一歩を踏み出します。T型フォードが発売され、海外で自動車社会が訪れるのを目の当たりにした保は、日本にも必ずこの波がやって来ると確信し、帰国後に自動車販売事業へ進出。安全自動車の歴史は、東京・元赤坂で自動車と自動車部品の輸入販売を開始したことに始まります。1927~「ダッヂ」日本総代理店に関東大震災の復興とともに経営が好転していくと、1927年には、米国の乗用車『ダッヂ』(現在のFCA)の日本総代理店となり、事業を大きく拡大していきます。自動車の生産・組み立て、バス会社運営などの周辺事業、さらにはホテル事業など多角経営化を進めたのもこの時代です。ダッヂのショールームはモダンなレイアウトで多くのお客様の目を引いた1938年に開発試作した純国産乗用車「日光号」は、戦時中の乗用車生産停止の方針により幻の車となった創業者の中谷保当時の社屋。「安全の創立は“七五三”(大正7年5月3日)」という暗記法は今でも社員の間で受け継がれている創業期1919日本初の地下タンク式ガソリンスタンドを設置安全自動車はガソリンスタンドの経営にも着手し、日本で初めて地下埋設型のタンクを採用、拠点数は160ヵ所を数えるまでに成長します。1923年の関東大震災では、多くのガソリンスタンドが被災して営業できなくなる中、地下タンク式だった当社のガソリンスタンドは被害が少なく、震災直後でも奇跡的にガソリンを提供することができました。鉄道が麻痺状態の中、当時のライフラインを支えたのは自動車であり、この震災復興が自動車普及発展の大きな転機となっていきます。ライジングサン石油会社(現:昭和シェル)と特約を結ぶガソリン券の販売、和服美人による給油、深夜給油などアイデアを次々と商品化復興・再発展期1945~自動車整備機器事業に本格参入1945年8月15日に第二次世界大戦が終結すると、事業の軸足を自動車整備用機械工具の製造販売に移すことで、再び成長への扉を押し開けていきます。車検「三種の神器」と言われたヘッドライトテスター、サイドスリップテスター、ブレーキテスターなどを次々に開発。やがてこの部門が経営の主流となっていきます。戦後の当社は東京溜池で機械工具、用品・部品の販売から出発した7